・年賀状の由来や送る意味とは・・・?
皆さんは年賀状は出しますか?出しませんか?
最近ではメールやLINEで済ませる方が増えて、年賀状を出す人が減っています。
そこで、今回は知っているようで知らなかった年賀状の豆知識についてご紹介します。
毎年出してなかった方もこれを期に、今年は年賀状を出してみませんか?
年賀状の由来とは?
身近な年賀状ですが、名前の由来や送る理由を知らない方も多いのではないでしょうか。
私たちは幼いころから当たり前のように年賀状を出していますが、一体なぜ年賀状を出しているのでしょうか。
✔年賀状の名前の由来とは
年賀状の「年賀」には新年を祝うこと、またその祝いのことという意味があります。
さらに1年の初めに行う儀礼的な挨拶の意味も込められており、旧年中の感謝の気持ちと相手の方とともに無事に新年を迎えられたことを祝う書状を送るという意味で年賀状と名づけられたそうです。
「去年はありがとうございます・今年もよろくしお願いします、あなたと新年を迎えられてうれしいです」という思いが年賀状の名前に込められているのです。
✔お正月に年賀状を送る由来ってなに?
奈良時代から「年始回り」という年始の挨拶をお世話になった方や親せきに行う行事がありました。
その風習が広まると遠方などの人へ直接年始回りの挨拶ができないことが増え、その代わりに書状での年始の挨拶を送るようになったのが年賀状を送る由来になったと言われているそうです。
✔なぜ年賀状を出すの?
先ほどお話ししたように、元々の年賀状の由来は「年始回り」にありました。
旧年の感謝と新年の挨拶を遠方の方へと伝えるために年賀状が送られるようになりました。
年賀状の歴史
✔日本で年賀状が始まったのはいつ?
日本で年賀状が始まったのはなんと平安時代のことでした。
奈良時代に始まった「年始回り」の風習は、平安時代には貴族たちへ浸透していました。
貴族たちは付き合いが広く直接会えない方への挨拶を行うために書状にしたため、送っていたそうです。
しかしこのころ挨拶代わりに書状を送っていたのは一部の貴族たちだけで、普段から書状のやり取りなどほとんど行うことのなかった庶民へは浸透しませんでした。
江戸時代に入り、郵便の先駆けである「飛脚」という職業が広まると同時に庶民に書状(手紙)を送りあうという風習が一気に広まっていきました。
そのころから年賀状の文化は少しづつ庶民の間へ浸透していったと言われています。
✔現在の年賀状になったのはいつ?
江戸時代から広まり始めた年賀状という風習ですが、郵便制度が確立したのは1871年のことでした。
その当時はまだ書状で送る年賀状が多かったため数は多くありませんでした。
年賀状の数が増えたのは現在の郵送はがきの形に変わった1873年のことでした。
書状を書くよりも簡単に、そして安価に挨拶が送れるようになったとのことで一気に広まっていきました。
1887年には年賀状を送りあうことが年末年始の恒例行事の1つとして定着したそうです。