・「○○の秋」表現の由来は?調べてみました。
暑さも一段落した秋。
心地よい、過ごしやすい季節がやってきました。
その「秋」ですが、
「読書の秋」「食欲の秋」「運動の秋」
「芸術の秋」という風に、よく表現されます。
この季節は、たくさんの行事やイベントも開催されるようです。
様々なことをオススメされるシーズンですが、そもそもなぜ「秋」なのでしょうか?
「○○の秋」といわれる由来について調べてみました。
読書の秋の由来は?
◎秋の気候が、読書に最適な気温だから
だと言われています。
勉強や読書に最適な気温は18度だとされています。
「暑すぎず、寒すぎず」で集中して本を読めるからだそうです。
◎中国の文人「韓愈」の詩【 灯火親しむべし 】
からという説も有力。
詩の意味は
「秋になると涼しさが心地よく、夜はあかりを灯して読書をするのに最適だ」というものです。
この詩を夏目漱石が小説「三四郎」でこの詩について触れた事から、「読書の秋」が広まったと言われています。
◎「読書週間」が昭和22年より開催
終戦後間もない昭和22年に
「読書の力で平和な文化国家をつくろう」という取り組みがされ、出版社や取次会社、新聞社やマスコミも加わり、11月17日から「読書週間」を開催させます。
この読書週間が「読書の秋」を根付かせるきっかけになったともいわれています。
2015年 第69回 「読書週間」(10月27日~11月9日)
食欲の秋の由来は?
◎収穫の秋で食欲が盛んになる。
実りの秋は、柿やりんご、ぶどうといった果物から、さつまいもやかぼちゃなどの野菜、栗、日本人の主食のお米などおいしいものが豊富にとれます。
人は美味しいものが物前にあると食欲中枢が刺激されるので、食欲が沸くということのようです。
◎厳しい冬の前に体力回復
だんだんと涼しくなり過ごしやすい気温に変化する秋は、夏バテした体調を整えるために自然と食欲がわいてくるそうです。
これからくる厳しい冬を越すために、本能的に脂肪を蓄えようとする働きもあるそうです。
運動の秋の由来は?
◎東京オリンピックが10月10日に開催
1964年の10月10日に東京オリンピックが開催され、これをきっかけに10月10日は「体育の日」と制定されました。
◎運動しやすい気温
空気の成分が春に比べても冷たいものに変化している季節。
熱くなった体をいやし、必要以上にエネルギーを消費するのを抑えてくれます。
また、厳しい冬にむけて体力をつけるためにも、この季節の運動がオススメされているようです。

芸術の秋の由来は?
◎集中力が高まる気候
読書の秋と同じく、集中力が高まる季節。
「食欲の秋」「運動の秋」なども含め、五感で季節を味わうことで心が豊かになり、芸術に挑戦する余裕も生まれるそうです。
11月3日は文化の日と制定されていて、「二科展」「日展」「院展」という美術の公募展、芸術祭や絵画の展覧会が盛んに開かれるのも特徴的です。

お出かけするのも、家で何かに取り組むにも最適な季節「秋」。
軽く運動した後に、紅葉の赤や黄、そして青空に広がる
いわし雲を見ながらおいしい食べ物を堪能するのもいいですね。
短い秋の中で、あなたの「○○の秋」を楽しんでください。